温室効果ガス(GHG-Greenhouse Gas)
太陽の光によって大気を通過した熱で暖まり、地表に有る熱は赤外線で大気上空に放出される。
大気中の熱を吸収する物質が増えると地表を温める効果が生まれ地表の温度が上昇。
一般的に温室効果が無い場合はー19℃と言われ生物は死滅。
・温室効果ガスの種類
1.二酸化炭素(CO2)・温暖化に及ぼす影響がもっとも大きい・石炭、石油の消費、セメント生産などで発生
2.メタン(CH4)・二酸化炭素に次いで影響が大きい・天然ガス採掘、家畜のゲップなどで発生
3.一酸化二窒素(N2O)・数ある窒素酸化物のなかで最も安定した物質、他の窒素酸化物などのような害はない・燃料の燃焼、工業プロセス、農業での窒素肥料使用、家畜からの堆肥製造などで発生
4.ハイドロフルオロカーボン類(HFCS)・塩素がなく、オゾン層を破壊しないフロン。強力な温室効果ガス・スプレー類、エアコンや冷蔵庫の冷却、化学物質の製造プロセスなどで発生
5.パーフルオロカーボン類(PFCS)・炭素とフッ素だけからなるフロン、強力な温室ガス効果・半導体の製造プロセスなどで発生
6.六フッ化硫黄(CF6)・硫黄の六フッ化物。強力な温室効果ガス・電力供給関連装置の絶縁体などで発生
7.三フッ化窒素(NF3)・窒素とフッ素からなる無機化合物・半導体製造プロセスなどで発生
※ 例えばメタンは二酸化炭素の25倍、一酸化二窒素は298倍の温室効果があるといわれる。
日本で排出される温室効果ガスで割合の多いのは二酸化炭素(CO2)で90.8%、次いでハイドロフルオロカーボン類4.5%、メタン2.5%、一酸化二窒素1.7%、パーフルオロカーボン類0.3%、六フッ化硫黄0.2%、三フッ化窒素0.03%
2020年度日本の温室効果ガス総排出量11億5000万トン(CO2換算)で、前年比6%増加し1990年比9.8%減少、一方2021年世界では二酸化炭素排出量が前年より6%増え363億トンで過去最高を記録
大気中の二酸化炭素濃度が工業化前より47%高くなって、世界の平均気温(2011〜2020年)が約1.09℃上昇。